ミラノデザインウィーク2023の期間中、IULM大学の展示ホールでは、アルカンターラの芸術作品アーカイブから、他所では鑑賞することができない芸術作品が展示され、「触れられる視覚」展が開催されています。
「触れられる視覚」展:アルカンターラ&IULM大学
IULM大学の展示ホールでは、アルカンターラとアートの世界との関係を物語る4つの大型作品が展示されています。Scylla (Constance Guisset)、Signs, Symbols and Scripts (曲磊磊)、Fall (張春紅) 、Infinity of Temples (秦風)。
「触れられる視覚」展のビデオ、ミラノデザインウィーク2023
アルカンターラとアートの世界
この展覧会では、アルカンターラが10年以上にわたって世界中の芸術イベントの共同制作に従事し、作家、キュレーター、各地の美術館との継続的な対話を行ってきた実績をいくつか、段階的にたどっていきます。この関係は、Skira editoreが出版しLuca Masia氏がキュレーションした「ALCANTARA La materia dell’arte」で語られています(昨年12月発売)。
オープニングナイトでゲストは没入型インスタレーションで歓迎され、芸術の世界をめぐるアルカンターラの並外れた旅の一部を構成する作品を何点か、一般に先駆けて鑑賞することができました。
大型作品
IULM展示ホールで紹介された4作品のうちの2点は、2019年のDe Coding展で初めて発表されました。 それらは、Constance Guisset作の没入型インスタレーション「Scylla」、および中国人アーティスト曲磊磊作の「Signs, Symbols and Scripts 」です。
張春紅の作品 「Fall」と秦風の作品「Infinity of Temples」は、「OUT of the BLUE」展の一部です。2020年にパラッツォレアーレで開催された、アルカンターラを横切る「書」への旅で発表されました。
「触れられる視覚」展は、2023年4月18日から5月5日まで一般公開されています。
「リベラ・ユニベルシタ・ディ・リングエ・エ・コムニカツィオーネ(言語・コミュニケーション自由大学)とのコラボレーションを開始できたことをうれしく思います。この大学と私たちは、革新への絶え間ない意欲とあらゆる形態や言語で形作られる美しさの探求を共有しており、当社の素材が今日ここで学んでいる将来のクリエイターやコミュニケーターのインスピレーションになると確信しています。」
アルカンターラ プレジデント&代表取締役、Andrea Boragno氏。
「アルカンターラは延性に優れた素材であり、その機能目的は正確に定められていますが、さまざまな表現言語の媒体として利用することもできます。本学がアルカンターラを選択し、サローネ・デル・モービレ2023と同時期に展示を行った理由もそのためです。産業のニーズと美学のニーズの間のハイブリッド生成と相乗効果を表す例であり、美との対話なくして機能性の存在はないというメッセージを新しい世代に伝えることを意図しています。」
ミラノ IULM大学学長、Gianni Canova教授。